
COMSOL Multiphysics® は、COMSOLAB社(スウェーデン)によって開発された、有限要素法をベースとした汎用の統合シミュレーションソフトウェアで、完全連成マルチフィジックスおよびシングルフィジックスモデリング機能を提供いたします。電磁気、機械 ( 構造 )、伝熱、音響、流体、化学等の基本的工学分野から、応用分野として MEMS/NEMS、MicroTAS、光学、電池、半導体、プラズマ、電気化学、医療、バイオ、土木、地球科学等、あらゆる物理分野で利用されています。ASTOMでは、COMSOL Multiphysicsを用いた受託解析、モデル開発、導入コンサルティングなどのサービスの提供を通じ、お客様のマルチフィジックス解析に関するニーズにお応えいたします。
ASTOMのコンサルティングサービス実際の工学現象に即した高度マルチフィジックスモデリングサービス

認定コンサルタント
ASTOMは、COMSOL社の認定コンサルタント、計測エンジニアリングシステム株式会社の開発パートナーです。COMSOL開発・販売元のサポートと従来より培ってきたCAEに関する高度な専門知識を基に様々な物理現象を対象としたモデリングサービスを提供致します。

モデリング領域

受託解析
COMSOL Multiphysics®を用いた解析代行を行います。
課題のヒアリング調査から、課題分析・技術調査・ 技術提案・計算代行・結果分析を行い、報告書にまとめて納品いたします。
【納品物】

解析モデルの開発
お客様の解析ニーズに合わせたCOMSOL Multiphysics®の基本モジュール、アドオンモジュールの機能及びPDE(偏微分方程式)機能を組合せた解析モデル、COMSOLのツールであるアプリケーションビルダーを使用したCAEアプリを開発いたします。
【納品物】

導入コンサルティング
お客様の解析ニーズに合わせてCOMSOL Multiphysics®のソフトウェア構成や解析モデルのご提案から解析モデルの開発、導入後のサポートまでの一連の導入コンサルティングサービスを提供いたします。
【納品物】
COMSOL Multiphysics®解析事例
解析事例①:RFモジュールを用いた差動伝送路のSパラメーター評価
差動伝送は、1本の線に元の信号を送り、もう1本に逆位相の信号を送ることで耐ノイズ性に優れた高速伝送が可能です。
本解析では、基板上の差動線路にディファレンシャルモードと呼ばれる逆位相の信号モードを与えた時の電磁波解析を行い、ミックスモードSパラメータを求めることで、ノイズの発生、差動信号のアンバランス、モード変換などを評価しました。電磁両立性(Electro Magnetic Compatibility(EMC))に関する評価などにも応用できます。
モデル

電界強度

差動挿入損失及びモード変換に関するミックスモードSパラメータ

解析事例②:AC/DCモジュールを用いたインダクターの高周波特性評価

電磁場解析及び等価回路解析によるインピーダンス比較

解析事例③:構造力学モジュールを用いたフォノニック結晶の振動特性評価
本事例では、構造力学モジュールを用いて3次元周期構造に対して、ブロッホ理論と組み合わせた解析を行い、フォノニック材の振動特性を表す波数と周波数からなるバンド構造を求めました。
解析では、周期境界条件を課したユニットセル内に異なる構造や材料を配置した4モデルを対象に、第一ブリルアンゾーン内でサンプリングされたk点に対してCOMSOLのパラメータースイープ機能を用いて、バンド構造とその中に存在するバンドギャップを求めました。材料の配置に依存しバンドギャップが存在するモデル(a)やワイドギャップとなるモデル(d)、ギャップの存在しないモデル(b)、(c)など振動特性を求めることができます。
周期境界条件を課したユニットセル(色の違いは材質の違いを表す)

バンド構造
