株式会社先端力学シミュレーション研究所

【Ver.4.5 新機能ご紹介】

樹脂流動解析ソフトウエア
ASU/MOLD

はじめに

弊社の樹脂射出成形シミュレーションソフトウェアの新バージョン、ASU/MOLD-EX Ver.4.5を2022年7月1日より提供開始いたしました。ソルバーのアップデートに加え、より実際の環境に即した条件を反映できるようになり、お客様の課題解決を更にサポート出来るようになりました。ここではバージョンアップの概要をご紹介します。

ASU/MOLD Ver.4.5

 

ASU/MOLD-EX Ver4.5 主なアップデート内容

ガスベント機能の追加

・金型内空気解析をする上でガスベントを設定できるようになりました
・金型の隙間やガスベントを考慮した解析を行うことで、実際の空気逃げを考慮した評価が可能です。
動画での説明はコチラ(YouTube)

ガスベントの設定

高速反り解析機能の追加

・反り解析に特化した高速な計算モードにより、全ての工程を考慮した通常解析の解析時間に対して約10%の時間で解くことができるようになりました。
・製品形状による反りの事前検討にご利用いただけます。
・本機能を利用しても通常解析に比べ計算精度を損なうことはありません。

解析時間の比較

計算速度の向上

・通常解析においても、従来バージョン(Ver.4.3)と比較して処理速度が大幅に向上しました。要素数の大きいモデルでは解析時間が最大50%減となる場合もあり、リードタイム短縮が可能となります。

ASU/MOLD計算速度向上

レンダリング機能の強化

・最新のOpenGLに対応し、リアリティの高い解析結果表示が可能となりました。
・従来は不明瞭だったヒケによる微量な変形結果も、変位をスケーリングすることなく製品表面の光沢変化として表示することができます。

ASU/MOLDヒケ表示

プリ処理による板厚計算機能の追加

・板厚計算結果は従来射出計算結果から選択可能でしたが、プリ処理の段階で実施・確認可能となりました。計算時間は殆ど掛かりません。
・製品設計要件のチェックや流動性の検証等にご利用頂けます。
・閾値表示機能を利用すると、指定厚さ以上の箇所を簡単に確認できます。

ASU/MOLD板厚表示